贅沢なワタシの暮らし ~こころとからだを整える~

春のやわらかな日差しと、まだ少しひんやりとした風が心地よい、ある日のお昼前。
午後の見学会を前に、少し早めに住まいを訪ねた。
今回お部屋を見せていただくなかで、まず目に入ったのはインナーテラス。
そこには、いくつものメダカの鉢が並び、静かに水面が揺れている。
「冬眠から目覚めるのが、今年は少し早かったみたい」

「前はベランダで寒さ対策をして冬眠していました。
それでも寒さに耐え切れず冬を越せない子もいて」
そう話すオーナー。
以前の住まいでは、夏の暑さや冬の寒さの影響を大きく受けていたという。
室内と外部のあいだにあるインナーテラスに置いてみると
メダカたちは日向ぼっこをしながら元気に冬を越え、例年よりも早く卵を産んだ。

「冬も、ほとんどエアコンをつけなかったんです。つけたのは数えるくらい」
そう振り返るように、冬の寒さの感じ方は以前とはまるで違うという。
夏の強い西日も、インナーテラスや障子、板戸を通して受け止められ、室内の暑さは抑えられている。
季節の影響を受けにくくなったことで、住まいの中での過ごし方そのものが変わっていった。
「きれいな朝焼けが見える日は、感謝して手を合わせています」

以前は、西側の洋室を寝室として使っていた。
吹き抜けに隣接する勝手口からの隙間風が入り込み、冬の朝はとにかく寒かったという。
「朝起きると、靴下を何枚も重ねて履いていました」
また、北東の窓辺の部屋も、冬の寒さと夏の暑さの影響で物置のようになっていた。
そんな毎日から一転し、いまでは温熱環境が整い、その部屋を寝室として使っている。
夜は窓から夜景や星を眺めながら眠りにつき、朝はやわらかな陽射しで目を覚ます。
室内の温度は18℃を下回ることはほとんどなく、冬でも素足で過ごせるほどだという。
「そういえば、お昼どうします?わたしのカレーでよかったら」

お言葉に甘えて、手作りのお昼をごちそうになることに。
鍋の火加減を見ながら手際よく準備が進められる。
家電類は造作家具の中へとすっきりと収められていた。
引き戸を閉めれば存在を感じさせず、開けたときにも雑多な印象はない。

「そろそろできるので、食器を出してもらっていいですか?」
引き出しを開けると、カトラリーはそのまま食卓に出せる状態で整えられていた。
整理収納アドバイスを実践したことで、使いやすさと見た目の美しさが両立されているという。

食欲をそそるスパイスの香り。
ベランダで育ったパセリが、さりげなく彩りを添える。
「友人がよく遊びに来るんです」

リノベーション前から遊びにきていたご友人たちからは
「モデルハウスみたい」「忙しい日常を忘れさせてくれる」と言われることも多いという。
ランチを楽しんだあとは、コーヒーを飲みながら景色を眺め、ソファでゆったりと過ごす。
そのまま夕食を共にし、夜景まで楽しんでいくことも少なくない。
「帰るとき”現実に戻される…”と言う友達もいます(笑)」
大工の手によるカウンターを囲み、食事の時間だけでなく
準備や片付けの時間さえもご友人と楽しんでいる様子が、目に浮かんでくる。
生活感は抑えながらも無理なく整う。
それが、この空間の居心地の良さにつながっている。
「ぼーっと景色を眺める、何もしない時間が好きなんですよね」

食事を終え、落ち着いた時間が流れる。
出窓の外には、ゆったりとした景色が広がっていた。
「前は、窓に背を向けて過ごしていました」
以前はあまりの暑さにカーテンを開けることもほとんどなかったという。
いまでは自然と外の景色に目が向く。

「何時間でも、ずーっと見ていられるんです」
首都高を行き交う車のライトや、空の移ろいを、ただぼんやり眺める。
周囲の音もやわらかく遮られ、静かな時間が流れる。
間接照明のやさしい光に包まれながら過ごすひとときは、日々のリズムをゆるやかに整えてくれる。
春には桜、夏には花火、冬には澄んだ空気のなかで遠くまで見渡せる。
「ゆっくりお風呂に入りたくて、早く帰りたくなります」

住まいの中でも、ひときわ静かな時間が流れるのが木のお風呂だ。
木に囲まれた空間に身をゆだね、時には音楽を聴きながら、ゆっくりと湯に浸かる。
ほんのりとした香りに包まれる木のお風呂は、実はオーナーにとって特別な意味を持っている。

「実家も、大工さんがつくった木の家だったんです」
いつか自分の暮らしにも取り入れたいと思いながらも、マンションで実現するのは難しいと感じていた。
それでも諦めきれずに探し続け、ようやくたどり着いたのがToivoだった。
分野は違えど、ひとつの専門を持つ者同士として
大工の手仕事やものづくりの姿勢に共感する場面も多かったという。

以前はシャワーで済ませることも多かったが
湯船に浸かる時間はすっかり日常の楽しみになった。
木の香りに包まれ、ただからだを温めるだけではなく
こころまでゆるやかに整っていく時間を丁寧に味わう。
忙しさのなかで忘れていたささやかな贅沢時間が、いまは暮らしの中心にある。

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