住まい手座談会 W様 後編

実際に完成して、フルリノベした感想はいかがでしたか?
感慨深かったですね。思い切って直して良かったと思いました。父は寝たきりになってしまいましたが、父の生活スペースを介護用に広めに設計してくれたので、車椅子でも問題なく移動できましたし、シャワーを浴びた後の体を拭く場所も確保できました。造作で収納をつけたことでスペースもとれて、介護に来てくれた方も感心していましたね。「木のいい香りがしてよいですね」とも言ってくれました。
それと、テーブルを可変式にして13人まで座れるようにしてもらったのもよかったです。素晴らしい家になったので、親戚が集まるようになり「伸びるテーブル」は、何度も使っています。
ご入居後3年が経ち、四季を3度経験されたかと思います。住み心地はいかがですか?
結露のことをまったく考えなくなりました。以前は、水滴が天井から落ちてくる状況でしたから、激変です。今はコロナ禍で在宅勤務していますが、あのままカビの生えた家に住んでいたらと思うと、ぞっとします。昼間はリビングのテーブルで仕事をしていますよ。
その話は他のオーナー様からもよく聞きますね、ほんとにToivoで木のリノベーションをして良かったと。リノベ前の結露やカビの状態のまま在宅勤務していたらストレスでおかしくなっていたと。
二人ともカフェ巡りや旅行が好きなのですが、カフェや旅館へ行っても「家のほうが居心地がいいな」と感じてしまいます。機能だけでなく意匠も美しく仕上げていただいたので、他のお店へ行ってもあまり感動しなくなってしまいました。

「家が一番」と、みなさまがおっしゃいますね。
ひとつひとつの家をオーダーメイドでつくっていますので、オーナーの皆様が「他もいいけれど、我が家が一番いいね」と思ってくれているのは一番嬉しいです。
やはり、最初に友政社長がグイグイと聞いてくれたのが良かったのだと思います。それがあるから満足いく住まいになると。ほんと、「友政社長のグイグイな感じ(笑)を受け止めたほうがいい家ができますよ!」と言いたいです。

夏の住み心地はいかがですか?
西日が強いので、夏は家が暑くなる日もあります。でも以前は、冷房すら効きませんでしたが、現在は冷房を軽くかけておくだけで快適です。
西日対策に、西の窓によしずを掛けるといいですね。エアコンは外出時も消さずに付けたままにしたほうが経済的です。サーキュレータで空気を拡散するのも効果的ですね。建物の性能を上げていますが、そうした「住み方」も大事です。
一番、感心というか嬉しく感じることは、時々見に来てくれたり、聞けば親切に答えてくれたりとか。家が完成したらお終いではなくて、入居後も気に掛けてくれているところです。
最初に「一生おつきあいしてください」と言ったと思うんです。工事終わってからが本当のおつきあいのはじまりだと。伝わりにくいんですが、本気で一生おつきあいしたいと思っているんです。
上手い言葉が見つかりませんが「Toivoに頼めて良かった」が一番の感想で、みなさんにもぜひお勧めしたいと思っています。自分たちの暮らしのことを一番に考えてくれたことが本当に良かった。しみじみToivoさんでリノベーションして良かったと思います。
正直、フルリノベーションに踏み切るのは勇気が要りました。しかし、友政社長に相談するなかで不安は一つずつ解消していきました。こちらが心から納得できるまで急かさず待ってくれたのもよかった。

嬉しいお言葉ありがとうございます
ぼくらもW様からの励ましに勇気をいただいたことがありました。
それは大工・江波戸が入院し、復帰も難しいかもしれないと診断された時にいただいたLINEです。
本当に感動しました!ありがとうございました。
いまでも現場での江波戸さんとのやりとりが記憶に残っているんですよね。その課程のすべてが。だから、江波戸さんが入院されたことを聞いて、すごく心配しました。
どんなに苦しくてもお客さまの思いに応えたいと、「希望」の意味をもつフィンランド語の「Toivo」を社名にしたんです。そういう意味では、W様からの励ましで私たちが希望をいただきました。本当にありがとうございます!
闘病時期に頂いたメッセージがとても励みになりました。何よりも、喜んでいただけた言葉が私の活力になりました。大工冥利につきるというものです。

この先も、遠慮なく声を掛けていただけたらと思います。
私も江波戸も、喜んで駆けつけます。本日はお忙しいなか、ありがとうございました。

インタビュー後記
W様のインタビューはO様の座談会と同日の取材だったのですが、家づくりの課程のなかでの感想がほとんど同じ(表現まで!)で、Toivoの一貫した家づくりの姿勢が垣間見られ、興味深くシャッターを切っていました。手っ取り早くお客さんのいうことだけ聞いて仕事を取るのでなく、断られるのを覚悟でそのお客さんにとって最善の方法を提案する友政社長の熱い想いが、満足のいくリノベにつながったことは間違いないでしょう。
取材撮影:塚本浩史 株式会社アドブレイン
