voice

住まい手座談会 O様 前編

リノベーション後、1年が経ちました。まずは、リノベ前のご様子からお聞かせいただけますか?

旦那様:

昭和62年竣工のマンションに、当時築4年で入居しました。建物の状態はそれほど悪くなかったんですが、内部は表装リフォームして住みはじめました。リフォームで見た目はきれいにはなったんですが、すぐに結露して壁にカビが生えてきてしまい…そこから日々、結露とカビとの闘いでした。いつかは根本的に対策をしなければと思い、リノベーションを検討しはじめたんです。

友政:

それでToivoを見つけてくださったのですね。

奥様:

当時はリノベーションでなくスケルトンリフォームと言われていましたが、地元の業者をウェブで検索して、Toivoさんを見つけたんです。「マンション専門」とあったので、とりあえず「お気に入り」にウェブサイトを登録しました。3年ほど経ってまたウェブサイトを見てみたところ、自然素材や断熱を前面に打ち出していて「これだ!」と思って連絡しました。問い合わせをしたら、ちょうど見学会が開かれるというので、見に行くことにしたんです。

そこからリノベーションに着手するのに少し間が空いたと思うのですが。

旦那様:

すぐにリノベーションに着手しなかったのは、年齢や仕事、消費税の増税などのタイミングを見計らっていたのもありますが、快適で機能的な住まいにしたかったのもありました。それで、はじめて問い合わせをしてから1年半、さまざまな見学会に参加して勉強させてもらいました。

友政:

その間、他の業者は検討されなかったのですか?

奥様:

同じマンション内で、他の業者がリノベーション工事をしていたんです。資料をもらい、現場も見せてもらったのですが、全然惹かれないというか、Toivoさんとはレベルが違いすぎました。

友政:

やはり、現物を見ると違いますか?

旦那様:

本当に違いますね。やはり実物を見学できるというのはすごく参考になります。だから、Toivoさんの見学会に10回は行きました。

友政:

実物を見ることが一番ですから、Toivoではお客様に何軒も見学会に来てもらうようにしています。なにより、二人の大工に会っていただきたいのです。

旦那様:

リノベーションが仕上がった状態の完成見学会だけでなく、工事途中のタイミングで、完成後には見えなくなる箇所もきちんと見せてくれるのには感心しました。施工の途中段階もその都度見せてくれて。こんな会社は他にないなと。

完成後に見えなくなってしまう部分というのは、普通の会社は隠したいところだと思います。

友政:

完成後に見えなくなってしまう部分というのは、普通の会社は隠したいところだと思います。予算の関係でコストカットしたくなる部分ですから。その点、Toivoは、普段の大工の仕事ぶりを見てもらいたくて、工事途中の見学会も数多く開催しています。

旦那様:

見学会に何度も足を運んで大工さんと仲良くなっていたので、自宅のリノベーション工事が始まってからも安心感がありました。道の駅で売っている野菜のように、生産者の顔が見えるというか。他の業者では、誰が施工したのかはわからないみたいですし。あと、着工式で電気工事などの他の職人さんを紹介してくれたのも良かったですね。「この人たちが私たちの家をつくってくれる」という実感が湧きました。一棟一棟手づくりしている感じが、とてもよく理解できました。

友政:

見学会に何度も参加されて、同時期の他のお客さまとも仲良く話されていましたよね。

旦那様:

見学会で知り合った方の家が完成したら、見に行かせてもらったりもしました。いろいろなパターンを見させてもらって、とても参考になりましたね。たとえば「小上がりスペース」は下に収納スペースを設けられるからいいけれど、終の住処になる我が家の場合は段差を避けてフラットにしようとか。

友政:

見学会で実際に見ると、自分たちの暮らしに合うのか、イメージが湧きやすいですよね。

設計の段階でなにか不安に感じられたことはありましたか?

旦那様:

最初、ヒアリングでライフスタイルについてこと細かく聞いてきたのには正直戸惑いました。プライベートの話だし、そこまで話す必要があるの?と。
この部屋は誰が使いますか?という質問なら返事がしやすいけれど、どういう趣味があってとか、そんな内容にまで答える必要があるのかなと。

それが、今となっては、とても大事なことだったのだと理解できます。腹を割って話し合えたことで、お互いの気持ちが一体になれました。何より、リノベーション後、実際に暮らすなかで「あれはこのことを言っていたのか!」と気づかされることが多くて、「細かなヒアリングはこのためだったのか」と感心させられています。

友政:

リノベーション後には心地よく暮らしてもらいたいので、ヒアリングでついつい細かなところまで聞いてしまいますね。他の会社はそこまで聞かないのかもしれません。

旦那様:

最初は驚いたけれど、だんだん慣れてくると、こちらもストレートに言ったらいいんだなと思いました。50:50で言いたいことを言いあわないと、よい家にならないなと気がついたのです。

主従関係で仕事をするのは楽なんですよ、言われたことだけ対応すればいいので。でも、そうはなりたくないと。

友政:

配慮はするけど遠慮はしない。後で損することは絶対させたくないし、自分たちもやりたくないですね。

旦那様:

そうですね。そうやって本音でやり取りできたのが良かった。見学会に数多く足を運ぶことで、信頼関係ができたことも大きかったと思います。

友政:

その他に不安に思われたことはありませんでしたか?ご予算などはいかがでしょうか。

旦那様:

我々がイメージできない部分をひとつずつクリアしてくれて、設計への不安はありませんでした。ただ、希望を叶えていくと予算がオーバーしないかな?という不安は正直ありましたね。

他の業者は、最初から金額が明確だけれど、パターンが決まっていて自由度がなかったんです。その点、Toivoさんの場合はすべてがオーダーメイド。設計変更をお願いする度に金額も当然上がりましたが、いま考えたら「あの金額でこうなったのならもっと掛けてもよかったな」と思います。

友政:

え! それは早く言ってくださいよ(笑)。

予算をオーバーしてもToivoに依頼してくださった決め手は何でしたか?

旦那様:

ハートですね。本当に気持ちのこもった手づくり感のあるものに仕上げてもらいました。家づくりにハートをオンしてもらったと思っています。

友政:

最初はどうしても見た目や予算に走ってしまうけれど、リノベーションをする上で本当に大事なのは、暮らしに焦点を当ててプランづくりができるかだと思います。提案させていただいたプランはいかがでしたか?

奥様:

オープンキッチンを提案されたときに、使ったことがなかったので最初は「えー」と思いました。でも、壁に向かって黙々と料理をつくるより、みんなの顔を見ながらつくったほうが楽しいかなと思うようになりました。それも見学会に何度も参加してわかったことでしたね。

それと、夜ワインを呑む場所まで想定してくれて、「家事が終わったらここに座って一人でワインを呑まれたら気分がよいですよ。」と提案をしてくれたのもよかった。

友政:

ワインがお好きと聞いていましたから。あの時は、こう暮らしてこう感じて欲しい、みたいな話ばかりしてましたよね。イメージができてから、図面にそれを落とし込んでいくのが私たちのやり方で、そうやって思いを形にしたのが図面なんです。

奥様:

あんな風に設計ができるなんて、息子が「友政社長は天才だ!」って言っていましたよ(笑)。

工事がはじまってからは、いかがでしたか?

友政:

図面や3Dではなかなかイメージがつかない箇所も、現場だとわかることがあったと思います。

奥様:

工事の途中に、大工の河西さんから「キッチンの家電置き場をもっと使いやすくなるように変更したいので、図面を見てもらいたい」と連絡がありました。現場で図面を書いてLINEで送ってくれて。そのときはすごいなと思いました。

大工・河西:

そんなこともありましたね。そうやって、現場でよりよい方向に変えていくことはToivoの場合多いんですよ。外注の大工さんだと指示された以上のことはしません。何より変更されることは嫌がりますから。その点、僕らは「もっといい家になるなら、どんどんアイディアを出して」と社長から言われているので、大工からのアイデアとしてお客さまに提案し、了承をいただき変更もしていきます。

友政:

社員大工が臨機応変に対応できるのは、Toivoの強みだと思います。

奥様:

図面にはないこともどんどん提案してくれて、本当に真心が伝わってきました。工事が始まり、イメージが具現化していくのを目の当たりにしていると、「もうすぐこんな素敵な家に住めるんだ」という気持ちの高ぶりもありましたね。楽しい時間でした。