マンションリノベ解剖図鑑

断熱改修 全面断熱
結露やカビの被害に遭いやすい北側の部屋だけでなく、家全体を包み込むように断熱工事を行います。断熱の方式は乾式と湿式があり、物件の状況で最適な方法を選択しています。
床材 30mm吉野杉
床材には、奈良県吉野産の杉材を使用しています。その厚さはなんと30mm!。幅は215mmと広く、部屋が広く見える効果もあります。これはマンションリノベーション用に特注した材料です。(ちなみに通常のフローリング材は15mm厚、幅100mm程度です)
壁材 珪藻土
内部の仕上げには調湿性のある珪藻土をよく用います。珪藻土は湿度をコントロールしてくれるだけでなく、消臭効果もあります。またその優しい風合いは、ビニルクロスにはないものです。
天井材 無垢の羽目板
無垢の羽目板天井材。リビングや廊下のポイントとして用います。中でも小幅板は建築家アルヴァ・アアルトが天井に使った小幅板にインスピレーションを得て、マスタープラン一級建築士事務所の小谷さんが熊野の野地木材工業に製作を依頼したオリジナル商品です。
オーダーメイドの造り付け家具
収納は置き家具や既製品の棚などは用いず、基本的に大工が家具を造作します。マンションは寸法が特殊なため既製品がうまく納まりません。腕の立つ大工がミリ単位で造作し建築と一体化することですっきりとした空間に仕上げることができます。
タイル
キッチンまわりにはタイルを施します。タイルは水に強く壁を保護する役目を果たしますが、空間のアクセントとしても人気があります。Toivoでは北欧デザインのタイルをよく用いています。
全館空調システム
マンションは、室外機置き場所の関係で個室ごとにエアコンを設置しにくくなっています。Toivoでは、床下と天井裏空間をチャンバーとした全館空調の仕組みを取り入れており、一台のエアコンで家全体の冷房と暖房をまかなえるようにしています。
引き戸
基本、引き戸を採用しています。引き戸は、開き戸と違い扉を開放した際に邪魔にならず、風の通り道をつくることもできます。引き方や戸の釣り方にもノウハウがあり、このあたりはToivoの十八番といえる造作といえます。
ウールカーペット
リビングを1段掘り込み、そこをウールカーペット敷きとしてリビングにすることがあります。ソファーに腰掛けるだけでなく、座になって寛ぐこともできて好評です。ウールカーペットは肌触りもよく、汚れにも強いのでお勧めです。
乾式二重床
乾式二重床は、床の軽量衝撃音を和らげ遮音性を確保する上でも重要です。床材に無垢の木を使うにはこの乾式二重床にするしかありません。スラブに貼る遮音マットの製品も多くありますが、ほとんど効果がありません。また、もっともやってはいけないのが、遮音フローリングに無垢材を直接重ね貼りすることです。
断熱ドア 風除室
マンションの場合、玄関ドアは規則上交換できません。そのため、既存のドア内側に断熱ドアを設けることで玄関ドアの結露を防止します。また風除室を設けることで、玄関からの冷気の侵入を防ぐ工夫をしています。
障子・ハニカムブラインド
全ての窓には断熱性能の高い複層インナーサッシで冷気の侵入を防ぐとともに、空間の美しく整えることができる障子やハニカムブランドの設置をお勧めしています。窓まわりを美しく納めることで木の家らしさもぐっと高まります。