見えないところが大切なマンションリノベ
マンションのフルリノベーションというと、設備はもちろん仕上げのテイストを一新するデザイナーズリノベを想像される方が多いと思います。
わたしたちToivoが行うリノベーションは、そうした表装のリノベ以上に大切にしていることがあります。それは、見えない部分をきちんとリノベーションすることです。
目次
1. イマドキのマンションリノベの注意点
イマドキのマンションリノベというと、スラブをあらわしのままにしたり、幅広のダメージのある板材で壁を構成したりと、流行のカフェのようなスタイルを想像される方も多いかもしれません。そうした見た目重視のリノベーションは人気がありますが、はたして20年後、30年後も、そのスタイルが好きであり続けるのか?という疑問がどうしても拭えません。時流にあわせた店舗デザインならまだしも、20年、30年と暮らす空間として相応しいものなのかは一度考えたほうがよいと思うのです。
その点、わたしたちToivoが提案する木のマンションリノベーションは、年月を重ねても永く愛着をもって暮らすことができる、シンプルで飽きのこない設えになっています。
2. マンションリノベで一番大切にしたいこと
それは、仕上げはもちろんのこと、健康で快適に暮らすための基本的な性能や機能を今以上に高めること。それこそが本当のリノベーション(革新)だとToivoでは考えています。
マンションリノベの場合、温熱性能や通風換気、空調、遮音性能といったものが基本的な性能になります。それは、目に見えない部分でもあり、価値が伝わりにくい部分でもあります。
そこで、Toivoでは、仕上げ工事前の物件で構造見学会を行なっており、壁や床を張る前の状態を御自身の目で確認していただく機会を設けています。
その後の完成見学会で仕上がってからの暖かさ・涼しさを体感してもらうことで、温熱性能や通風換気、空調、遮音性能といった目に見えない部分を実感としてご理解いただければと考えています。
3. 限られるスペースをより広く使う
マンションリノベーションの場合、戸建て住宅と違って建物の大きさを変えることはできません。中古マンションを購入する場合は、床面積を選べますが、今お住まいのマンションをリノベーションする場合は、大枠としての面積がまず決まっています。
ですが、マンションの工法によっては、間仕切りの壁を取り払ったり、お風呂などの水回りの位置を変更することも可能ですし、現状より広く使い勝手のよい空間に変えることは十分可能です。
Toivoが設計施工したマンションリノベ物件では、ご見学いただいた方に床面積の平米数をお伝えすると、口を揃えて「もっと広いかと思った」とおっしゃいます。それは、無駄なスペースをなくし、回遊動線を確保したり、廊下に洗面スペースを併設したりするなどして、空間を最大限活用しているからに他なりません。
4. 中間部や北側の部屋の採光や通風をどうとるか?
マンションの場合、角部屋以外では二方向にしか窓を設けることができません。例えば、南のバルコニーに向けた開口部と、北の通路に向けた開口部という具合で、中間部や北側は採光や通風が取りにくく、不快なゾーンになりがちです。
多くの新築マンションは、南側にリビングダイニング、北側に子供部屋や寝室といった構成になっていますが、断熱や換気が悪いと北側の部屋は特に結露やカビが発生しやすい空間になってしまいます。
Toivoでは、まず南から北へと風が抜ける設計とし、全館空調を取り入れることで、日射が期待できない中間部や北側の空間も快適に過ごせるようなプランニングを行います。壁で区切るとしても、換気できるよう有孔板を仕込んでみたり、壁を天井までつけないことで、光や空気が住まい全体にまわるよう工夫しています。
5. 見た目よりも大事なことがある
Toivoのマンションリノベは空間デザインとしても高い評価をいただいていますが、さまざまなリノベーションのコンテストにおいて、こうした本質を追究する姿勢を高く評価していただいています。美しい空間であると同時に目にみえない部分にもこだわる。それがToivoのマンションリノベーションです。